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TOPページ > コラム > “ライターM”の在校生ストーリー #11 「ニュージーランドに住んでみたくなった話」(2024.6月号)
2024.06.28

在校生コラム

ライターMの在校生ストーリー #11

#マイプロジェクト#在校生#高等部

「ニュージーランドに住んでみたくなった話」

目次
始めに
研修概要
ニュージーランド研修を選んだ理由
美しい経験
気付き
スランプ的期間
脱皮
ニュージーランド研修から3週間が経って
終わりに

■この在校生コラムは【28日】に更新予定です。*

この連載では「等身大」「もがきながら成長している生徒の軌跡が見えること」という彼女の決めた大切な想いを軸に、スタッフや職員は修正を加えず、ありのままの彼女の生の言葉を掲載していきます。

一般的なレールに沿った公教育の学びではなく、日本と世界を舞台に、常に自分自身と向き合いながらあえて大きな挑戦を繰り返している彼ら。

楽しいだけはない、人生と社会の「答えのない問い」に向き合う学生生活。
そんな在校生の一人から毎月リアルタイムで届く想い、成長の軌跡をぜひ毎月ご覧ください。

*2024年度は卒業プロジェクトの関係上、不定期での更新となります。

始めに

こんにちは!在校生ライターのMです!

インフィニティ国際学院では、3年次は2年間を通して学んだ事や興味のあること、進路に合わせてインターンや勉強、ボランティアや研修参加など、自分のやりたいことができる1年になっています。(→関連記事

私は、「人生を幸せな方向へ舵を切れる要素を自分の中に多く持てる1年にしたい」という指標のもと、活動しています。
 
今回は、私が参加したニュージーランド研修についてです!

研修概要

ニュージーランド研修の目的は、

「文化と大自然に触れて、サステナビリティを中心に自分たちの視野を広げていく。」

「活きた英語に触れ、自分の英語力や英語の重要さを学んだ上で、グローバルに活躍するために必要な英語のスキルを学ぶ。」

でした。
 
これらを通し、インフィニティ国際学院が定める8つのコアスキル(※)のうち、世界理解力、突破力、セルフマネジメント力、コミュニケーション力、自己成長力の向上を図りました。
 
※8つのコアスキルとは、【自己理解力、世界理解力、ビジョン構築力、突破力、セルフマネジメント力、コミュニケーション力、チームワーク力、自己成長力】を指します。
これらは、インフィニティ国際学院が掲げる教育理念「10年後の世界を変える人材を育む」ために必要なスキルです。
インフィニティ国際学院では、これらのスキルを身につけ、これからの時代を楽しみながら生き抜いていけるよう学習カリキュラムを組んでいます。
 

新8つのコアスキル

ニュージーランド研修を選んだ理由

3年次は研修への参加が任意となるなかで、なぜニュージーランド研修に参加することを選んだのか。それは…

行きたかったから。

シンプルにこれだけです。
実は1年ほど前から、SNSでニュージーランドでの生活をシェアしている方の投稿を見ていました。ビーチを満喫していたり、その方の友人とワイワイしていたりする様子を何度も動画で見ていて、憧れがありました。

そんな中で、2年次のヨーロッパ研修中にニュージーランドでの研修があることをチューターから知らされ、行きたい気持ちが更に強固になりました。
卒業後のための準備を考えても、支障が出る日程ではなかったので、ニュージーランド研修への参加を決めました。

美しい経験

ニュージーランドでは、多くの美しい体験をしました。その中でも特に濃い記憶として残っていることをご紹介します。

食事

グリーンマッスル

ニュージーランドでは、グリーン・リップド・マッスルというムール貝が名産品とされています。独自に品種改良され、ニュージーランド近海で養殖されているそうです。貝殻のふちが美しい緑色なのが特徴的で、栄養価が高いことから「天然のサプリメント」と呼ばれている程だそうです。

研修中、二度ホームパーティーを開きました。
副学院長兼チューターのけんちゃん(伊藤 研人)がグリーンマッスルの白ワイン蒸しとその出汁を使ったパスタを、生徒がサラダやスープなどの副菜を作りました。

貝類がとっても好きな私ですが、これまで感動するようなムール貝には出会ったことがありませんでした。
だから正直、そこまで期待はしていませんでした。
しかし、調理中の香りから最高で、期待が膨らみました。
食べてみると、身が大きく肉厚で、出汁が出ていてとっても美味しかったです。

みんなで手を止めず食べ進めたので、大きな鍋で作ってくれたのに、あっという間に無くなってしまいました。

またニュージーランドに行く機会があったら、絶対に自分で作って食べます!

グリーン・リップド・マッスル
海外でも生徒とチューターで分担して自炊

FEJOA

これがニュージーランドで出会った食べ物の中で1番好きなものです。
フェイジョアもしくはフィジョアと読み、フトモモ科の常緑果樹です。
原産地はパラグアイ、ブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチンで、ニュージーランドでは持ち込まれた後に品種改良されたものが現在出回っているそうです。

けんちゃんが生徒にひとつずつ配ってくれて、みんなで一斉に食べてみました。
手で剥いて簡単に食べられることを知りましたが、フルーツ好きとしての好奇心とこれまで口にしたことのないものを食べる不安とが入り混じっていました。
口に入れてみるとほのかな酸味と甘みが広がって一瞬で好きになりました。
まるで、キウイとイチジクの間のようなフルーツでした。

その後スーパーをはしごして探し、抱えるくらいのフィジョアを買いました。
研修中で軽く1キロは食べたと思います。
これで私も立派なフィジョア狂いです。

フトモモ科の常緑果樹フェイジョア

景色

ドライブ

ドライブしていた時の外の景色がとても印象的です。
研修中、車に乗ることが多かったのですが、長時間の移動だとみんな寝てしまって私だけ起きていることが何度もありました。
なにも考えずに広大な自然をぼうっと見ていると、あまりの美しさに見蕩れてしまって全てどうでも良くなるような感覚がありました。

あれほどまでに、自然によってリラックスできたのは初めてでした。
毎日あの景色を見て、生活している人たちはどのような心境なのか気になりました。

もしかしたら、
「リラックスしすぎて、喧嘩なんかないんじゃないか」
なんて想像を膨らませていました。

フカ滝

ニュージーランドについての4日目に、タウポという街にある、大きな滝を観に行きました。

フカ滝といい、毎秒20万リットルもの水が流れる巨大な滝です。
滝の真上に橋がかかっており、間近で滝の迫力を感じることが出来ます。

これまで、滝らしい滝を見たことも、わざわざ足を運ぼうをしたこともなかったのですが、とてつもない勢いと滝の流れる大きな音、サイダーのように綺麗な青が1つの作品のようで、とても美しい眺めでした。

自然に対してどことなく抵抗感があったのですが、それが拭えた2週間だったと感じます。

気付き

偏見

今回は研修概要にもある通り、サステナビリティやエコに関する活動が多い研修でしたが、エコビレッジや川の保全に関するボランティアを体験しても、どこか興味が持てない自分がいました。

せっかくの貴重な体験を無駄にしないようにと話を聞いたり、懸命に活動に取り組んだりしようとしましたが、それでもまっすぐに目の前の事象に向かっていくことができませんでした。
「そういった全く興味が持てない」とか、「なぜか興味がわかない」といった感覚は久しぶりでした。
そこで、その理由を考えてみることにしました。

自分がエコや地球の環境問題に対してなぜ大きな興味を持って接することが出来ないか、心から意欲が湧いてこないか。

私は4年くらい前に、ふと、

「このまま環境問題が解決しなかったら、地球って簡単に終わっちゃうな」
「環境問題が解決していくことって多分、厳しいだろうな」

と考えたことがありました。
その頃からどこか地球の未来を諦めていたのだと思います。

「どうせこの地球は終わってしまうから、自分がいくら大きなことを成し遂げたとしてもこれから残っていかないのに、自分はこの人生で何をしていけばいいんだろう」
そう考えるようになりました。
この思考は今でも残っていて、その考え方が原因となり、自分が環境問題に興味が持てなくなっていると気付きました。

多くの人が今地球の問題について気づき、考え、行動している中で、自分はそれに対して熱意を持てないことがどこか負い目として自分の心のわだかまりを作っていました。
しかし、自分が興味を持てない理由をしっかりわかったことで、これからまた向き合い方が変わるのではないかという期待を持てています。

サイクロン被害の爪痕が残る町で川の保全ボランティアに参加

事実の脆さ

研修中、チューターのさちこ(吉澤 早也香)と宗教の話をしたときがありました。
宗教について無知なので詳しく何かを議論するみたいなことはできなかったのですが、宗教を信仰するとはどういう感覚なのかということが気になって話が始まりました。

その中で私は宗教や神を信じていないけど、宗教を信仰する人達を別に否定することはできない。
それはその人が傷つかないようにとかではなくて、否定のしようがないということに気付けました。

私がりんごを赤いと信じているように、誰かも何かを信じている時にそれを覆す方法はないのではないかと。
もっと言ってしまえば事実ってそういうことの連続なのではないかと思いました。

これまで言われてきた事実とされていること、当たり前とされていることって実はすごく不安定なのではないか。
そう考えるようになりました。

言葉

ドライブの途中や何気ない雑談の中で、みんなの口から生まれた言葉が記憶に残っています。
 
車の窓の外を覗いて見えた大きな箒のような木を、巨人の箒

かかった虹が木に重なっているのを見て、虹のなる木

空に浮かぶ雲とまだ明るいうちに出ていた白い月を見て、雲と月が同じ素材

あるもので料理をすることから付けたカフェの名前が、カフェ・アルモンデ
 
どれもハッとさせられる言葉たちばかりで、今もメモに残るこの言葉を見るとあの時の思い出が思い起こされて、微笑ましくなります。

スランプ的期間

ニュージーランドでみんなと過ごす日々は、楽しすぎて自分には勿体ないくらいのものでした。

何度も感動したし、何度もハッとしました。
一方で、他人の口からは美しい言葉が出るのに、自分の中から湧き出るようなフレーズやふと心が楽になるような気付きが中々出なかったり、こんなにも美しい景色を私がこれから書いていく文章の中で扱うことに対して不安や絶望を抱くことがありました。

“あの”醒めたような感覚だけが中々味わえなくて、満たされない何かがありました。
大事な何かを忘れているような感覚にもなりました。
自分の存在意義や書き続けることへの問いが頭の中をぐるぐる回っていました。

ふと、全部手放したいと思うこともありました。

脱皮

でもその度に、冴えながら書いたいくつもの文章とその時の感覚がよみがえってきて、
「離れられないんだ」と、直りかけの傷口に水が沁みるかのように感じました。
自分にとって書くことが大事な存在だと、はっきり分かりました。

そして、どんな感情も全て物話にしてしまえばいいのだと気付きました。
その中なら、どんなことを言っても否定のしようがないし、自分は言葉の持つ可能性を身をもって知っています。
どんなことをここに並べてもきっと根底にあるのは、なによりも自分自身が、言葉で救われてきたというその事実だと思います。

そんな大事なことを感じたニュージーランド研修でした。

ニュージーランド研修から3週間が経って

記憶というものは保持しようと意識したり何度も思い出したりしないと、すぐに流れていってしまうものだと思います。

もう何も忘れたくない
もう進まないで欲しい

これ以上何かを忘れてたくさんの物を取り落としていくぐらいなら、この先に進む意味なんてない。
いっそのこと、時間が止まってくれればいい。

メモにこんなことを残していました。
日本に帰ってきてから書いたものです。
ニュージーランドでの経験が自分の中でこれほど大きかったのだと再認識しました。
 
記憶が流れているということは、頭の中に残っているものの純度が上がっているとも考えられます。
些細な気付きが、時間を経てはっきりとした考えに変化していっているのを感じています。
これがまた、日々を繰り返していく中でどんな変化を見せるのかが楽しみです。

ニュージーランドでの日々は、何度思い返しても心の底から楽しかった記憶ばかりで、もっともっと長い間滞在してみたいし、
「数年住んでみるのもアリだな」なんて思い始めています。

終わりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

このコラムを書き進めていく度に、自分があの美しすぎる景色と貴重な体験の数々を忘れていっていることを自覚しました。
でも思い出す景色はどれも感動的で、自由に活動ができる期間にあえてニュージーランド研修を選んでよかったと思います。

そんな経験が皆様に少しでも伝わっていたら嬉しいです。

どうかこの活動が私と読んでくださる方にとって何かのきっかけになり、
いつか「意味があった」と笑って振り返ることができる、確かな道になりますように。

PROFILE

インフィニティ国際学院 高等部 在校生ライターM

インフィニティ国際学院 2022年4月入学 4期生