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TOPページ > コラム > “ライターM”の在校生ストーリー #10 「エステティックグランプリ 東北エリアファイナル」(2024.5月号)
2024.05.28

在校生コラム

ライターMの在校生ストーリー #10

#マイプロジェクト#在校生#高等部

「エステティックグランプリ 東北エリアファイナル」

目次
始めに
きっかけ
前日準備
大会当日
2日間を振り返って
終わりに

■この在校生コラムは【28日】に更新予定です。*

この連載では「等身大」「もがきながら成長している生徒の軌跡が見えること」という彼女の決めた大切な想いを軸に、スタッフや職員は修正を加えず、ありのままの彼女の生の言葉を掲載していきます。

一般的なレールに沿った公教育の学びではなく、日本と世界を舞台に、常に自分自身と向き合いながらあえて大きな挑戦を繰り返している彼ら。

楽しいだけはない、人生と社会の「答えのない問い」に向き合う学生生活。
そんな在校生の一人から毎月リアルタイムで届く想い、成長の軌跡をぜひ毎月ご覧ください。

*2024年度は卒業プロジェクトの関係上、不定期での更新となります。

始めに

こんにちは!在校生ライターのMです!

インフィニティ国際学院では、3年次は2年間を通して学んだ事や興味のあること、進路に合わせてインターンや勉強、ボランティアや研修参加など、自分のやりたいことができる1年になっています。(→関連記事

私は、「人生を幸せな方向へ舵を切れる要素を自分の中に多く持てる1年にしたい」という指標のもと、活動しています。
 
今回は、私が大会ボランティアに参加したエステティックグランプリについてお伝えします!

きっかけ

私が今回、ボランティアとして参加したのは、4月16日に行われた「エステティックグランプリ フェイシャル技術部門 東北エリアファイナル」です。

そもそもエステティックグランプリとは、

正式には、「一般社団法人エステティックグランプリ」といい、勉強会・大会、それらを運営する実行委員のボランティア活動を柱に、エステティック業界の健全化と活性化を目指す取り組みを行う、発足年を14年を迎えた団体です。

「夢や誇りを持ったエステティシャンが日本を美しくする」をスローガンに、エステティシャンが主役となり、サロンの業績向上や顧客満足度アップにつながるよう、様々な活動を行っています。
(初めての方は、ぜひ「エスグラ」で覚えていただけると嬉しく思います。)

 

そして、私が今回参加したフェイシャル技術部門は、フェイシャルの基礎知識におけるオンラインテストを予選として行い、上位者がエリアファイナル出場権を獲得します。
エリアファイナル及びグランプリファイナル(全国大会)では、審査員と観客の前で手技を披露します。フェイシャル技術部門は、本年度、全国584名がエントリーされました。

エリアファイナルは、北海道、東北、関東甲信越、中部北陸、関西、中国四国、九州沖縄の7つの地域で開催されています。

今回の東北エリアは、6名が競技を行い、優勝・準優勝・3位を決定しました。
優勝されたエステティシャンがグランプリファイナル出場権を獲得し、東北エリアの代表として、グランプリファイナルのステージへ進みます。
グランプリファイナルは、6月19日、東京国際フォーラムで開催します。

運営は、大会の観覧料、多くのサポーター企業様からのご支援、経済産業省からの後援によって成り立っています。


[映像] 昨年度の模様(エステティックグランプリ公式Youtubeより引用)

 
そんなエステティックグランプリ東北エリアファイナルのボランティアをするようになったのは、2022年度の東北エリアファイナルの前に母からの誘いがあったのがきっかけでした。
 
エステティシャンである母は、7年前からエステティックグランプリの東北エリアの実行委員をしています。新型コロナウイルスが流行する前は、ミーティングのために月1回で仙台や東京に出張に行っていました。
コロナウイルス流行後の外出自粛が止むを得ない状況でも、オンラインミーティングで大会の準備をしていました。
また、2020年度から2022年度までの3年間は東北エリアの支部長も務めていました。
 
そんな母の背中を見ていたので、エステティックグランプリがどんな団体なのかは数年前からなんとなく知っていました。
イベント運営に興味を持ち始めたタイミングだったことと、母が力を入れている活動を覗いてみたいという好奇心から、即決でボランティアへの参加を決めました。

一昨年は会場準備や片付けを、昨年はそれに加えて音響を担当させていただきました。
そして今年は司会を担当させていただくことになっていました。
 

「エステってスポーツみたい」

 
初めてエスグラを生で見た時、こう感じました。
指の先まで神経を使って体重移動をしながら全身で競技をし、優勝を勝ち取ろうとする様子が正にスポーツでした。
なんとなくしか知らなかったエステティックという世界への価値観が更新された記憶があります。
 
そこから、少しでも力になれればと考え、繰り返しボランティアとしての参加をしてきました。
また、昨年の打ち上げの中で、現場総監督が「来年は司会だね」とおっしゃてくださったところから、司会という形で関わることが決まりました。

不安に思う気持ちもありましたが、初めての参加ではなかったことや昨年のDAY1で司会をしたこともあり、不安以上にワクワクしていました。

前日準備

今回の東北エリアファイナルは昨年に引き続き、岩手県盛岡市にある小田島組☆ほ〜るで行われました。
 
大会の前日に会場に行き、会場準備と司会の練習をしました。
 
会場のある7階のフロアに上がり、エレベーターから降りると、もわっとした熱気を感じました。
建物が9階建ての吹き抜けになっていて、熱気が上の階にこもることを思い出し、それによって急に実感が湧いてきました。
 
会場に着いて、実行委員の方に挨拶をすると、多くの方が覚えてくださっていて嬉しく思いました。
使わない予定の椅子の回収、テーブルや椅子の準備、ベットとホットキャビンの用意、BGMの音量調節、司会の練習…。
前日準備は全体として多くの作業をしなければなりません。
 
特に、一番最初の椅子の回収や移動が一番大変です。
なので、いつもエスグラの前日準備は汗ばむところから始まります。
今年は3回目ということもあって、以前より勝手が分かりスムーズに動けた気がします。
 
私はベットの用意もそこそこに、会場のスタッフの方からマイク周りの説明を受け、司会の練習を始めました。
マイクの位置やマイクと原稿の配置など、想像していたより気を使う箇所が多く慣れが必要だと感じました。
そのせいか詰まってしまう箇所が増え、焦りを感じました。
台本にルビや下線の書き込みをし、ミスのないようにしました。

それでもなお不安な気持ちは残ったまま、前日準備を終えました。

大会当日

準備

一晩経ってみると不思議と不安な気持ちは小さくなり、緊張もせずに、いつも通りシャワーを浴びてメイクをして、朝の準備を済ませました。
 
ホテルから出て10分程歩き、「去年もこうだった」と懐かしく感じました。
 
会場に着いて、練習とリハーサルをしました。
前日よりも自然と詰まらず言える箇所が多くなっていて、ホッとしました。
 
ホッとしたのも束の間、出場サロンの名前の間違いが発覚し、大会直前で読み上げるサロン名が予定より長くなってしまいました。
「エステティシャンが輝く舞台で、サロンや競技者の名前の読み上げミスは許されないと考え、気を引き締め直しました。
 
朝は緊張していないと感じていましたが、時間が迫るにつれて徐々に鼓動が早くなっていきました。

本番

「始まってしまえば終わるから」
本番直前に現場総監督に言われたこの言葉通り、本番はほとんど覚えていないくらい、一瞬で過ぎ去りました。
 
はっきり覚えているのは、競技中に観客の方には見えない位置で休憩したことです。
1年目は少し退屈に感じた競技時間が、休憩をして心を落ち着かせる時間に変化したことがなんだか面白いと感じました。
立場や役割が違えばものの見え方が違うことを実体験を通して再認識しました。
 
また、大会終了を告げる最後の台詞と拍手は印象的でした。
多分、この先の長い道を歩いて行っても忘れないような気がします。

片付け

よけていた椅子を出し、テーブルやマイク等を片付けて、ゴミの回収して…。
片付けもまた、多くの作業に追われます。
 
撤収時間や規則に気を使いながら、実行委員全員で片付けていきます。
理事長も理事も一緒になって撤収作業をします。
リスペクトは忘れずともいらない上下関係がない様子がエスグラのいいところだと感じます。
 
今思うと、大きな役目をやり切った直後だったので、凄くふわふわしながら片付けをしていたような気がします。

2日間を振り返って

終了後は一仕事を終えた解放感や達成感がありました。
また、北海道上川町層雲峡でのDAY1、盛岡での前日準備、大会当日というハードなスケジュールの3日間だったので、それを無事に終えた安心感も抱きました。
 
今回のボランティアで、イベントに関わる楽しさを改めて感じました。
運営する人の想いからくる、熱意を見るのが楽しかったです。
また、中学生のときも行事の準備や片付けが好きで、それを思い出させる要素が多くあったように思います。
 
また、人の温かさに触れた2日間だったとも思います。
高校生で司会という前例がなかったこともあってのか、気にかけてくれる方が多く、有難く思いました。
 
そして、人って自分がそうだった時期のことを忘れて話してしまうなと感じました。
今回、多くの大人に囲まれて2日間を過ごす中で、将来について聞かれることが多くありました。
明確な将来設計ややりたいこと、就きたい職業がない私は回答に困る瞬間がありました。
 
高校生で、将来に悩む経験をしたことのある人は少なくないと考えます。
しかし、多くの大人は自分より若い人に対して期待や好奇心を向けます。
 
それらが芽生える気持ちにも共感できるので否定したい意図はないのですが、私自身に腑に落ちない何かがあったのも事実です。
この複雑な気持ちは今しか感じられないと思います。もう少し上手く消化していきたいです。
 
 
大会当日の夜、打ち上げに向かう道中で、少しだけ葉が見え始めた川沿いの桜がやけに綺麗に見えました。
逃してしまったと思っていたお花見が、多くの感情と共に思いがけない形で出来て嬉しく思いました。

終わりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

研修とは違った場所での活動についてのコラムでしたので、いつもとはまた違った方法で楽しんで頂けていたら嬉しいです。

どうかこの活動が私と読んでくださる方にとって何かのきっかけになり、
いつか「意味があった」と笑って振り返ることができる、確かな道になりますように。

PROFILE

インフィニティ国際学院 高等部 在校生ライターM

インフィニティ国際学院 2022年4月入学 4期生