AでもなくBでもない、新たなCという考えを生むサポート力。高等部チューターに聞きました。
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一緒にいる誰かと新たな価値を生み出すために
高等部では、持っている知識やスキルを使って、一緒にいる誰かと新たな価値を生み出すことを学んでいきます。とはいえ、多くの生徒はディスカッションの際に多数決で決めたがるものです。それで、議論ができる良い環境を整えることが必要です。
それで、コミュニケーション理論、つまりNVCや肯定ファーストをチューター自身が実践することで、心理的安全性が高まり、心地よい議論が行われる環境を作ることができています。チューターは常に本質を見失わないよう「本当にそれでいいの?」と問いかけます。
一人の生徒が「これまでの学校だったら、AかBのディベート的な議論。でもインフィニティは対話を大切にしながら、AもありBもあり、ならCという新しい意見を作ろうという合意形成ができる場所。」と言いました。自論があっても言えない子が、チューターの作る雰囲気で心理的安全性が高まり、何が正しい・間違ってるがない空気感によって、意見を出せるようになる。それを、旅先の村の人にも行うことができました。相手の意見が理解できないときに、「それ違うよ」と否定するのでなく、理解するために「どうしてそう感じるの?」という問いかけができるようになりました。
どんな環境にいっても、相手と深い対話ができる人に育っていく過程を見ています。意見が違っても、理解ができなくても、対話で紐解いていく姿勢を学ぶことができています。