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2021.06.18

卒業生インタビュー

イチカワドイル フランスィス聖

#高等部

目次
インタビュー
動画情報

インタビュー

—インフィニティを巣立った後も時々話していて、またこのような形でインタビューできるのが嬉しいです。
—早速ですが、フランがインフィニティに入ったきっかけを教えてもらっても良いですか。

はい。インフィニティに入ったきっかけは「自分が学びたいことを学びたかった」という思いが大きいです。
普通の学校ではできないことをしたいと思っていました。その背景には、中学生のときに受けたカナダの教育があります。

—カナダの教育で、フランはどんなことを感じたのかな?。

カナダの学校は、自分が興味を持ったことを自由に学べる時間があって、どんどん深く研究していくことができたんです。
単純な大学に行くための勉強ではなく、自分が学びたいことを学ぶ。そんな環境が良いなと思っていました。
その時のことを思い出して、インフィニティで世界を旅しながら学びたいって思いました。
今インフィニティに入らなければ絶対後悔すると思ったんです!

—とてもワクワクする思いが伝わってくるね!

インフィニティに入る前は、進学校に通っていました。
先生の言う通り勉強していれば大学にも行けて、将来仕事も見つかって・・・
こういう道で進むんだろうなというのがイメージできていました。
レッドカーペットが敷かれていて、その上を歩いているような感覚です。
正直に言うと、その道を外れるのは怖かったんです。

でもそのときに、自分はコンフォートゾーン(安全領域)いるんじゃないかと考えました。
不安もあるけれど、インフィニティに入った先を見てみたい。
たくさん人と会って、いろんな価値観を知りたいと思いました。

(写真)フィリピン/インフィニティ1期生の仲間たちと

—不安もあった中での決断だったんだね。実際インフィニティに入って、どうだった?

すごく良かったと思っています!インフィニティに入ってなかったら、今の自分はないです。
そして、人生の中で1番辛い時期でもありました。インフィニティの生活は自問自答の日々です。
「今ここで何が学べるんだろう?」と常に考えていました。

—そうだね。インフィニティは、答えを教えない学び方をしています。次は何をしたら良いですか?と聞かれても、逆にあなたはどうしたい?と聞き返す。特に入学当初は戸惑うことも多かったかもしれないね。

答えのない教育ってよく聞くけれど、でもその多くが何かしら答えを与えていると思うんです。ヒントはくれる、みたいな感じで。
でも、インフィニティは本当に答えがないんです!何にもない!通知表もありませんでした(苦笑)

—確かに通知表も無いよね!

これまでは、通知表の結果で安心できていたりしたんです。
でもそれは、自分の価値を、他の人からどう思われているかの物差しで測っていたんだろうなとも思うんです。
他人からの評価が無くなったとき、常に思い返していたことは「自分はなぜインフィニティに来たんだろう」ということでした。
自分が学びたいことを学びたい、たくさんの人に会って価値観を広げたい、じゃあそのために今どんな学びができるんだろう。。
そんなことを常に考えていました。それってすごい成長だなーって思うんです。

(写真)フィリピン/語学学校CNE1で文化祭を開催。フィリピンの人々に日本の焼き鳥文化を紹介・販売

—インフィニティの学びを通して、考え方が変わっていったんだね。

インフィニティに入っていなかったら、社会から与えられた成功の定義に縛られた考えをしていたかもしれないと思います。
インフィニティ生として、普通と思われている教育から遠くかけ離れたものを経験しました。
その経験を通して、社会が定義する当たり前は、必ずしも正しいとは限らないっていうことを学んだんです。
これからも社会の定義とは一生戦わなければいけないかもしれないけれど、それでも戦っていく自信を身につけることはできました。

(写真)フィリピン/時には先生としてフィリピンの高校生にITの授業実施

—チューターの私たちも、常に当たり前の教育を疑いながら、授業を作ってきました。生徒のみんなと一緒にインフィニティの学びを作ってきた感じがするね。

あ、ぜひ紹介したい授業があるんです!!

—お、どんな授業?

自分の中で1番の歴史の授業だと思っているんですが、それはフィリピンのクラークという街に行ったときのことです。

—クラークでのフィールドワークだね!第二次世界大戦の歴史から日本とフィリピンの関係を学ぶこと。歴史に関する博物館や遺跡をみんなで巡りましたね

はい、クラークに行ったとき、神風特攻隊の記念碑を見学しました。

—神風東飛行場平和記念碑ですね。みんなで行ったクラーク国際空港。当時はマバラカット飛行場と呼ばれ、日本海軍が拠点としていました。日本ではあまり知られていませんが、実は神風特攻隊が最初に飛び立ったのは、ここマバラカット飛行場なのです。みんなで、その記念碑を見にいったね。

記念碑のある場所に立ったとき、今ここで何を学べるのかを本当に考えたんです。
インフィニティはテストがある訳でもない。ここで何をしても良い、何を学んでも良いと思ったら、
とにかく今この瞬間、精一杯感じようって思いました。何かを感じたいんだって、強い意志を持ったんです。

(写真)フィリピン/クラーク神風東飛行場平和記念碑の見学

—フランの中で、現場に行って感じるっていうことを強く意識したんだね。

そのときはじめて、第二次世界大戦は、恐竜じゃないんだって思ったんです。あの瞬間は一生忘れないと思います。

—フランらしい表現だと思う!恐竜ではないって、どういう感覚なのかな。

普通の学校では、こんな歴史があったということを教室で学びます。
もちろんインタラクティブに生徒との議論もして面白おかしく教えてくれるけど。
でもその当時のことを想像することは難しいと思うんです
本当にそんなことがあったのという感覚でしかなくて。

—恐竜の時代も、第二次世界大戦も、遠い昔の、自分には関係のないことという風に感じていたんだね。

でもクラークに行ったあの日、とにかく感じようと意識した時、すごくリアルに当時のことを考えることができたんです。
日本がかつて占領していたフィリピンのこと。フィリピンの人々がどう感じていたのかも想像しました。
そして特攻隊で飛び立った人たちは、自分と同じくらいの年齢の人たちだったことにも驚かされました。
その時代を生きた人のことを考えられたと思います。

(写真)フィリピン/平和記念碑の前で祈りを捧げる

—フィールドに行くことで、当時のことを自分ごととして考えるきっかけになったんだね。

自分の気づきだけではなく、考えたことをフィリピン人の先生と対話できたことも、とても大きかったと思います。
先生との対話の中で、フィリピンの人々の日本に対する捉え方も、世代ごとに少しずつ変わってきたということを学びました。
歴史的な場所に行ったことはこれまでの経験でもありました。
でもインフィニティでは旅で学んだことを、一緒に議論する大人・仲間がいます。
その対話の中で多くのことを考えることができました。

—一緒に旅をする仲間がいること。感じるものがそれぞれ違うからこそ、対話を通してお互いの学びが深まっていく。それが、インフィニティの学びの素敵な所だと思うよ。

はい。インフィニティの生活を通して、たくさんの人に出会い、いろんな生き方があることも知りました。
正直楽しかっただけではない日々ではあるけれど、良い時間だったことは自信を持って言えます。
特に語学学校のフィリピンの先生方との出会いは本当に大切な経験でした。
先生っていう存在以上に、家族・友達のような存在だと思います。

(写真)フィリピン/研修期間中に授業を担当してくれた語学学校の先生たちと

—多くの人との出会いと、それを通して学んだことは、フランの今にもしっかりと繋がっているね!ぜひ、フランの現在についても教えてください!

今私は、カナダにあるPearson College UWCで学んでいます。
UWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)に加盟している学校は世界に18校あり、全ての学校でIB(国際バカロレア)のカリキュラムを導入しています。
私がこの学校を選んだ理由はUWCのミッションにあります。

UWC is a global education movement that makes education a force to unite people, nations and cultures for peace and a sustainable future. (UWCは教育を通じて、人々や国や文化を結び、平和と持続可能な未来に貢献します。)

同じ思いを持った仲間たちと一緒に学んでいきたいと思い、この学校に入りました。

—実際入ってみて、フランはこの学校のどんな所が好きだと思う?

この学校に集まる仲間はとても素敵なんです!
80カ国以上から各学年100人以上の生徒が集まっています。みんな社会課題に関心を持っていて様々な活動をしています。
例えば、International Woman’s Day (国際女性デー)の日には、何か自分たちにできることはないかと考え、自主的に取り組んだりしているんです。

—社会課題を学ぶだけではなく、仲間と一緒に自分たちができることを考えていく。まさにフランがしたいと思ってきた学び方だね!

最近私は、カナダの先住民族の人々のことについて、関心を持っています。
去年はBlack Lives Matterもあり、人種差別に対して大きな動きがありました。
カナダの先住民族の方々にとっても、植民地化されたという傷跡はとても大きく、世代を超えて今も影響を与えているんです。
そのことを一緒に考えようというグループが学校内でできて、みんなで議論をしています。

—カナダの先住民族の方々の立場になって社会課題を考えること、本当に大切だね。フランはPearson College UWCで学びながら、これからどんなことに取り組みたいと考えているのかな?

コロナが落ち着いたら世界を旅したり、大学で興味のあることを学んで、そしていつか日本に戻りたいと思っています。
日本をもっとよく知りたいんです!そして日本のために自分の力で何ができるかを考えたいと思っています。

—日本に対して関心を持つようになったきっかけはあるのかな?

人種問題を学ぶ中で、様々な人種・文化・価値観が衝突することの悪影響を考えることもありますが、それでも私は、世界中の考え方が混ざり合うことって面白いなって思うんです。
以前は、日本もカナダみたいな国になってほしいと思うこともありました。日本のジェンダーギャップとか。
でも日本のことを知るようになって、日本には日本の良さがあると思うようになったんです。
日本の良さを残しながら、世界の価値観も取り入れて、良く混ざり合う中で日本の未来ができていってほしい。
どうしたらそれができるのか、もっと考えていきたいです。

—広い世界を自分の目でみて多くのことを学んで、そしていつか日本に戻ってくる。これからもフランの学びは続いていくね!

はい、楽しみです!

(写真)カナダ/UWC進学後の様子

—これまで、インフィニティ入学から現在までの経験について聞いてきました。最後にちょっと変わった質問をしてみたいと思います。もし今のフランが、インフィニティに入る前の自分にメッセージを送ることができたら、どんな言葉をかけるかな?

うーん、そうですね、、
これから想像し得ない経験があるよって、伝えたいですね。
そして、その先に想像を超えた成長があるから、苦しみを楽しんで!って応援すると思います。

今自分が辛いなと思っていることも、少しずつ受け入れられるようになって
そして後で振り返ったときに良かったって思えるんです。

インフィニティにいる間は、自分を振り返る余裕はそこまでありませんでした。
でもインフィニティを巣立った今、こんなにも幸せなんだと考えられるようになりました。
もちろん、苦しければ良いものでもないし、楽であれば良いというものでもないです。自分の軸に従って生きていくことが大事。
それが今の私からのメッセージです。

—とても素敵なメッセージだね!インフィニティでの学びは、決して在学中のためだけに限らず、これからの人生においてもとても大切なことが詰まっていると信じています。これからもフランのことを応援していくね!改めて、今回はインタビューを受けてくれてありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました!

この記事をご覧いただいている皆さんも、最後まで読んでいただきありがとうございました!

動画情報

フランのインフィニティでの活動は、動画でも公開しています。ぜひこちらをご覧ください。

【動画】 [在校生×チューター]インフィニティ国際学院のこれから

2020年5月17日に実施したインフィニティのオンラインイベントです。
フランの視点から見たインフィニティ国際学院を語ってくれています。

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PROFILE

インフィニティ国際学院 高等部
イチカワドイル フランスィス聖

インフィニティ国際学院 2019年9月入学 1期生
進学先:Pearson College UWC(カナダ)