「最新版|中等部の1日」(2025.1月号)
- 目次
■この在校生コラムは【28日】に更新予定です。
彼女が感じた学校での成長や挑戦、そしてユニークな体験をリアルに伝えます。
北海道や奄美大島を学びの舞台にした活動、興味や関心、そして日々の学びをどのように実践しているのか。
チトセ自身の言葉を借りれば、「中等部にも、高等部に負けない学び、成長、そしてドラマがある!」
インフィニティならではの学びのスタイルや、チトセの目線で描く中等部の日常をお楽しみください。
始めに
あけましておめでとうございます。
インフィニティ国際学院中等部の二年生、セトです。
三学期が始まり、在校生全員が層雲峡に再集合した、ということで…
中等部コラム第二回は、私たちの過ごしたある1日の様子を通して インフィニティ生の“日常”に迫ります!
充実した、そして面白いインフィニティ生の生活を在校生からの目線で感じることができると思います。
ぜひ最後まで読んでください。
(ご飯の写真を撮り忘れたのでご飯の内容を言葉で説明します、またどこかでご飯や自炊の写真を載せるので楽しみにしてください!!)
【最新版|中等部の1日】
中等部の1日の流れを大公開!
起床
私はこの日は6時に目覚まし時計の音で起床。
朝から温泉に浸かって、ニュースを見て、私の理想とする朝の時間を過ごしました!笑
層雲峡は温泉街で、私たちが現在生活するキャンパス*では24時間温泉が沸いています。
つまり、朝でも授業後すぐでもいつでも温泉に入ることができます。
すごく魅力的じゃないですか!?
*2025年度からはキャンパスが層雲峡から上川町内に移転予定です。
朝運動 7:30
鹿の間(共有スペース)に集合します。この時間はまだみんな眠そうです。
さて、今日する運動を宣言して、ストレッチ、筋トレなど各自好きな運動をします。
左の写真は、チューターからの提案で一度みんなでやったという筋トレ(腹筋追い込み)を頑張っている姿、右の写真は・・・本人やカメラマン曰く、ダンスをしているそうです。

朝食 8:00
運動を終えると朝食です。8時になった瞬間にキッチンに駆け込みます
三学期から、月曜日と火曜日は自炊の日なので朝運動中に当番が用意してくれました!
この日の朝食は洋食で、パンとスクランブルエッグ、ベーコン、サラダ!美味しい!!
チェックイン 9:00
授業の前に、みんなで集まって円になり、今の自分の気持ちや状態を共有します。
いわゆる朝の会です。
しかし!よくあるような名前を呼んで「はい元気です」と答えるとか、名簿を見て全員いるね?という朝の会と違って、一人一人が自由に話をします。
「昨日寝れなくって・・・」とか「この授業めっちゃ楽しみ!」など、話すことは人それぞれ。
今の自分と対話して、自分の言葉で今自分が何を思っている、感じているのかをみんなに伝えます。

この日のチェックインは『ニーズカード』を使いました!
ニーズ(needs)とは自分が本当に欲している、必要としていること、希望、願望などのことです。
人間の行動の裏には必ず理由があります。それがニーズです。
例えば、私が朝起きてテレビをつけたのは、情報が欲しいから、あるいは理想の朝を過ごしたいからでしょう。
このように人間は常にニーズを満たすために行動しているのです。
という内容をコミュニケーションの授業でやってから、ときどきニーズのチェックインを取り入れています。
このチェックインでは無意識的に持っているニーズを探して、言葉にするのです。
たくさん並べられたカードの中から今日の自分のニーズを一枚選びます。
カードの選び方や選んだ理由も人それぞれ。
気持ちの面でのニーズでも、今日したいことに沿ったニーズでも、直感的に選んで、後から理由を考えるのもありです。
どのやり方でも自分が本当に求めているものを知ることができるので、自己理解につながります。
私はこの日、『生産性』を選びました。
1日に起こったことを漏れなく、魅力的にコラムにまとめるのを頑張りたい!と思ったからです。

チェックインにはいくつかのバージョンがあり、ニーズカードを使ったり、今の気持ちを絵で表したり、写真を選ぶチェックインのときもあります。
口頭のみの時はよく生徒がファシリテーターになって場の進行を務めます。
円になっているので一人一人の顔を見ながら全体の雰囲気や元気の度合いを感じることができます。
教科学習 9:30
好きな教科の教材を持って好きな場所に移動!
各自、自分の決めた予定表に沿って勉強を進めます。
自分に合う勉強のやり方を考えて、パソコンの教材を活用したりもします。
私はひたすらワークブックを進めます!!

英語 11:00
全員鹿の間(共有スペース)に集まって、授業をします。
この日の授業は個別英語、、でしたが、今年でお別れのALTの英語の先生のためのお別れ会の計画に変更!
突然の変更でも集中して取り組みます。
会を作るためのリーダーを決めて、リーダーがファシリテーションを行い、生徒みんなで話し合うことができ、インフィニティらしい自由な雰囲気でみんなで計画を進めました。
昼食 12:00
我先にとキッチンに駆け込み昼食をゲット、美味しくいただきます。
自炊の日はチューターがお昼ご飯を用意してくれます。
午前の授業で疲れた分、みんなたくさん食べます。
具沢山ポトフ、出遅れたら具がほとんどありませんでした。笑
授業 13:00
午後の授業は『テーマプロジェクト』です。
この授業では学期ごとに、テーマに沿った探究学習をします。二学期は「染め物」でした。
三学期のテーマは…『旅づくり』!!
みんなで一泊二日の北海道内旅を計画して、実際に行くというプロジェクトです。
この日はそれぞれ、自分の興味に沿って行きたいところや北海道内のどこまでなら予算内で行けるのか?などを調べました。
例えば「富良野までなら行けそう」とか「ソフトクリーム食べたい!」というような声がありました。
中学生の計画する道内旅、一体どうなるのか、今からワクワクです!

チェックアウト 15:00
授業を終えて、いわゆる帰りの会です。
ジャーナル(日記)に1日の振り返りを記録してから、チェックイン同様今の気持ちをみんなにシェアします。
今日のありがとうも伝えて、みんなほっこりした気分になりました。
お昼に食べたポトフが好評で、チューターへの感謝の言葉がたくさん出ました。
解散!! 15:30
1日の授業終わり!自由時間のはじまりです。
放課後英会話をしたり、情熱的にセイコーマート(コンビニ)に駆け込んだり…
みんなそれぞれ、かなり充実しているようです。
夕食 18:00
夕食も自炊当番が作ってくれました。
スパゲッティもたまごスープも大好評!
わいわい話しながら和やかな雰囲気でご飯を食べます。
自由時間
お風呂に入ったり、部屋でゆっくりしたり、自由時間です。
絶賛ゲームが大流行中で、空き時間があれば、三、四人仲良く並んでパソコンに向かっています。笑
インフィニティ生はよく、一つのものが大流行します。
一人が始めたことに大体みんなノります。
熱しやすく冷めやすいので、急な流行に毎回驚かされます。笑

21:00 消灯
自室に戻り静かにします。
私はもう疲れたので、すぐ寝ます!笑
🎤 在校生の声
インフィニティの生活の中で楽しい!と感じる瞬間を在校生たちに聞いてみると、
体育、自炊、放課後みんなでゲーム、ご飯、セコマ(セイコーマート)!と元気な(元気すぎる)回答が返ってきました。
家を離れて、また中学生同士で一日中関わるとなると家に帰りたくなる時もある。けれど、なんだかんだ楽しく過ごしている。とも言っていました。
食事の時間に食堂でみんなで談笑することや、授業内で一人一人の気付きをシェアすること、時には放課後喧嘩することも、私たちに大きな影響を与えていると思います。
生活の中のほとんどの時間で中学生のみんな、そしてチューターと関われるのが寮生活の特徴です。
またインフィニティはあまり人数が多くないため、必然的に全員と関わりが生まれます。共同生活をして、一緒に授業を受けて、、と全員と関わっているとお互いに影響を与え合う存在になっていき、自分たちだけの空気感や距離感ができます。
ここの雰囲気や、変化がインフィニティ中等部の大きな特徴そのもので、他の学校にない魅力であり、大変なところです。
大変というのは、大人数よりも人間関係に目を向けることが多くなるので必然的に頭を使うことが増えたり、疲れることもあると思う、ということです。
しかし、そんなところも含めて、インフィニティでは共同生活を通して、自分らしい人との関わり方や、協力のしかたなどを学び、成長することができます。
私が特に感じるのは周りに影響されながら自分に対しての理解も深まっていることです。
授業で学びを得るだけでなく、生活を通しても成長することができる。
特に、自分だけの学びと成長を得ることができるのがこの生活の魅力だと考えます。
きっと、私の得ている学びや気付きと他のメンバーの得ているものは違います。
だからこそお互いに影響し合いながら個人としても、集団としても成長することができるのだと思います。
【追記|新キャンパス】
1月22日、私たちは来年度から中等部の拠点となる新しい寮を見てきました!

そこでの体験がインフィニティすぎて、どうしてもみなさんにお伝えしたいので、追加で書くことにしました!
作業の概要
なんとこの日私たちは建物の見学をする・・・だけでなく、建物づくりのお手伝いをしました。
具体的には、外壁になる木の板に防腐剤を塗る作業を体験させていただきました。
壁として貼り付けたときに表となる面以外の5面にローラーとハケを駆使してひたすら防腐剤を塗って、乾かすという単純で大変な作業です。
一番長い板は2メートルくらい、一番小さくて20センチくらいで、とにかくたくさんありました。
全員つなぎ(作業服)を着て汚れても大丈夫、作業の準備万端!という状態で行きましたが、「え、今日これやるの?」と想定外の木の量に生徒一同唖然。笑

いざ、授業開始!
授業時間の二時間では到底終わりそうにない作業をなるべく速く終わらせるために、木の移動や作業に無駄がないようにしなければなりません。
なので私たちの作業はまず、作業スペースを作るところから始まりました。
どこで防腐剤を塗って、どこで乾かそうか。大工さんが運び出しやすいのはどこ?と考えてスペースを整えました。
いざ、塗布開始!
しかし・・・作業の分担や連携がうまくいかず大苦戦・・・。
誰がどこを塗るか分けたり、板をまとめて五枚いっぺんに塗ってみたり工夫するも、一生懸命になると周りが見えにくくなるので難しいです。

寮づくりに関わってくださっている方々の力も借りながら、ひたすらぬりぬり、、、
回数をこなすごとにローラーとハケの使い分け方やローラーはどれくらい液につければいいのか感覚がわかってきて、スタートよりも速く作業ができるようになりました。
また、作業の途中で全員で長い板を塗る体制から、もっと分担して作業を二つ同時進行することにしたのもよかったです。
ただ人が多ければ良いのでなく、それぞれが集中してやりやすいようにしなければいけません。
人が多すぎると、うまく役割分担ができません。一方、二人で一枚の板を塗る、とすれば半分までやればいいんだなと誰も言わなくてもわかるし、やはりコミュニケーションが取りやすくなります。
一つの作業をする人数を減らしたことで自分のやらなければいけないことがより明確になり、それが作業のスピードにつながったと考えます。
実際、板を4枚出して、2人で2枚終わらせるという流れができると、それまでの二倍か三倍くらいのスピードで作業が進みました。
多ければいい、ではなく、どれだけ一人一人が自信を持って作業できるかが大切だとわかりました。
さて、気付きや学びを得ながら夢中で塗装すること3時間。
寒い!と思っていた作業場も、もはや暑く感じます。笑
へとへとになりながら、なんとか400枚の半分ほど塗り終わったところで、乾かす時の間にはさむものがなくなり作業は終了。
達成感と疲労感に満たされながら層雲峡に帰りました。

新しい分野に触れて
私は手を動かすのは好きですが、このように大きな作業はあまりしたことがなかったので、「この体験はすごく大変な作業だった!」と感じました。
しかし、この作業で塗装した木材が使われるのは建物のほんの一部で、私たちが体験したよりもっともっと大変で地道な作業が建物造りにはあると思います。
「大変な作業だけれど、誰かがやらなければならない」ということを実感するとともに、建物一つ一つに多くの人と労力がかかっていることを学びました。
そのことに気づくと、建物への感謝を感じるようになりました。
この体験を通して、自分たちの使う場所を自分たちでつくる、作業に関わることでよりその場所に愛着が湧くことはもちろん、それだけでなく様々な人やものに感謝を持って建物を利用することができるとわかりました。
少しでも感謝を感じながらその場所にいるだけで、少し幸せな気分になると思います。
感謝は、相手に喜んでもらえるものです。それと同時に自分の喜びも増やすことができるものなのではないでしょうか。
キャンパスはインフィニティ生にとって大切な居場所です。
この日の体験によって、新しいキャンパスがより私たちにとって大切で、特別なものになりました
私たちの頑張った跡が建物にどう現れるのか、そしてどんな寮になるのか、今からとても楽しみです。

次回へ
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
いよいよ今年度最後の学期が始まり、授業内で新たなプロジェクトがいくつもスタートしました。まだ始まったばかりですがとても面白くて難しそうだと感じたので、またコラムで中等部の活動や頑張りをリアルに伝えることができたらいいなと思っています。
新年度の新しいキャンパスの完成を楽しみにしつつ、そのときにはこの日を「懐かしい!」と言っているくらい濃い三学期を過ごせるよう、全力で駆け抜けたいと思います!

そして!前回の記事を読んでくださった皆様、そして感想とリクエストもくださった方、ありがとうございます!
感想をいただけることで読んでもらえたことを実感し、より発信活動を頑張ろうと思いました。
感想・質問・リクエスト、常に待ってますので、ぜひお願いします!
※感想やリクエストなどはインフィニティ国際学院のInstagramのDMか公式LINEにお送りください💌
まだ自分の中でこの活動の解像度が低いので、絶賛“セトスタイル”を探しています。
これからも『コラム・1/ INFINITY』よろしくお願いします!
次回のコラム、そしてこれからの中等部も楽しみにしてください!
そして今回は、中等部をより感じることができる写真のコーナーを作りました!
ぜひ見てください。
中等部写真展|生徒撮影
載せきれなかった中等部の姿や、層雲峡を感じることができる写真を載せてみます。
ちなみに、この写真は全て在校生のいっしんくんが撮ってくれました!
※クリックすると大きな写真が見れます。
▼📸直近の在校生
▼📸冬!
▼📸層雲峡(いっしんくんのお気に入り)





PROFILE

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2025.09.28 インタビュー【 𝘕𝘌𝘞𝘚 】1コマ / INFINITY#10 「公立中とインフィニティの違うとこ」(2025.9月号)
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2025.08.28 インタビュー【 𝘕𝘌𝘞𝘚 】1コマ / INFINITY#09 「生徒の夏休みログ:万博」(2025.8月号)
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2025.07.28 インタビュー【 𝘕𝘌𝘞𝘚 】1コマ / INFINITY#08 「2025森プロレポート」(2025.7月号)
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