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2025.10.29

在校生コラム

【 𝘕𝘌𝘞𝘚 】1コマ / INFINITY#11 「食文化から世界と、上川を知る|料理提案プロジェクト」(2025.10月号)

#中等部#在校生#現場で学ぶ

「食」を通して、世界と上川をつなぐ学び。
北海道・上川町にある農園直営カフェ「もちごやマム」とのコラボで、中等部生たちは“冬の新メニュー”を提案するプロジェクトに挑戦しました。
世界各国の食文化を調べ、上川の食材と掛け合わせながら、地域に新しい風を届けた3週間。
今回は中等部3年生・チトセが、その探究の過程と気づきをレポートします。

目次
初めに
概要
計画・調査
中間プレゼン
買い出し・試作
最終プレゼン
ex.ちとせの場合
振り返り
チームとして
次回へ
📸gallery

■この在校生コラムは【28日】に更新予定です。

 

インフィニティ国際学院中等部生、チトセがお届けする在校生コラム!!
彼女が感じた学校での成長や挑戦、そしてユニークな体験をリアルに伝えます。
北海道や奄美大島を学びの舞台にした活動、興味や関心、そして日々の学びをどのように実践しているのか。
チトセ自身の言葉を借りれば、「中等部にも、高等部に負けない学び、成長、そしてドラマがある!」
インフィニティならではの学びのスタイルや、チトセの目線で描く中等部の日常をお楽しみください。

初めに

こんにちは!インフィニティ国際学院中等部三年生のちとせです。

秋も深まる10月…と思いきや、北海道はもう雪が!
上川では紅葉と雪という神秘的なコラボを見ることができるのです。

さて、今回は二学期中等部が行っていたプロジェクトについてとお伝えします。
今学期の中等部は地域のお店とコラボ!?ぜひ最後まで読んでください。

概要

今学期、中等部は「メニュー提案」を行っていました。
上川町に「もちごやマム」という農園直営のカフェがあります。

インフィニティはこのお店の方とご縁があり、これまでもシーズンスクールなどでお世話になっていて、私が初めてインフィニティを体験した昨年度のスプリングスクールでも、農園で採れる「もち米を使った新商品の開発」を行いました。

今回はもちごやマムさんとコラボして、「もちごやマムの新メニューを考える」というプロジェクトを実施。

インフィニティらしさとして“世界の料理を提案する”ことを取り入れながら、「冬のランチメニューとして何を売ったらいいか?」を考えました。
このプロジェクトは、食文化という観点から世界への理解を広げること、またその知識を活かして“提案”という形にすることを狙いとしています。

期間は約三週間で、その中で調査・中間プレゼン・試作・最終提案を行います。

計画・調査

初めは「食文化理解」のパートとして、身近な料理の歴史や発祥などを調査!
自分の興味から探究をスタートします。

好きな料理をピックアップして問いを立て、自分で調べてみるという“探究の姿勢”での調査を行いました。
食べ物の歴史や作り方から見えてくる要素は、その国の歴史や文化、特徴に深く関係しています。

食文化から生活文化へとつながることを体感することで、世界理解につながるのです。

今回の調査では、公民館にある図書館にて書籍からも情報を探したそうです。
私は入寮が少し遅れたため、ここまでの授業に参加できなかったのがすごく残念です…。

そして、自分の興味のある料理についてある程度調べたところで、今度はもちごやマムさんのお店に伺い、インタビューを行いました。
お店とお客さんそれぞれのニーズやお店のこだわり、今まで提供してきた料理など、新メニューを考える上で必要な情報を調査します。

お店のメニューを考える上で、お店の声ほど大事なものはありません。
各自しっかりとメモを取りながらお話を聞きました。

私はその中で、「上川(北海道)の食材でなるべく作る」というこだわりを強く感じました。

中間プレゼン

計画にひと段落ついたところで中間プレゼン!
ここでは、今のところ提案しようと思っている料理、その料理について調査したこと、試作に向けて今後どうしていくかをチームごとに発表しました。

プレゼンの次の授業が試作に向けた買い出しだったため、一同大慌てで原価と試作に必要な材料の値段を計算していました。(笑)

私はトルコ風味のランチプレートの提案について話しました。
「北海道の素材でありながら海外の味」というキーポイントを押さえながら、全体的にうまくまとまった話ができたのでよかったです。

買い出し・試作

中間プレゼン後は買い出しと試作を行い、実際に自分で作ってみることで提案の根拠を生み出しました。

買い出しはキャンプ場のすぐ横にある上川町の直売所「ふくる」で上川の旬の野菜を感じながら、試作は上川町の公民館「かみんぐホール」のキッチンをお借りして、広々と試作を行いました。

各チームプラン通りに作れるか、どれくらい時間がかかるか、美味しいかなどを確認しながら、また力を合わせながら試作を行いました。

最終プレゼン

試作を経て、原価や味、時間など実現に向けた要素をもう一度練り直してから最終プレゼン・提案へ。

「マムさんに響くプレゼンとはどんなものか」を考えながら、自分にしかできないプレゼンを作りました。

要素は「提案理由」「効果」というシンプルなもの。
その中で、どれだけ客観的な視点に立ち、自分のアイデアの利点を伝えられるかが鍵でした。

なぜその国なのか?なぜ上川でなのか?もちごやマムにどれくらい合っているか?お店とお客さんにはどのような良いことを起こせるか?

試作からの振り返りを生かしたり、インタビューを思い返したりしながら、自分たちの提案を見つめ直しました。

前日には収支(原価)計算やスライド内の文字配置などの部分を、全チームで協力しながら仕上げました。

当日はもちごやマムの店主さんに来ていただき、提案を聞いてもらいました。
全チームしっかりとフィードバックをもらい、自分たちに見えていなかった「本当に料理を提供するために必要な要素」「提案プレゼンにおいて大切にすべきこと」などをもう一度学ぶ機会にできたと思います。

ex.ちとせの場合

私はトルコ料理プレートを提案しました。

上川産のもち粉の皮と鹿肉で作るトルコの水餃子・マントゥ、北海道の冬の食材を生かしながらも味付けをシンプルかつスパイス香るトルコ風にした副菜で「北海道とトルコ両方のらしさ」を引き出します。

彩りの面、お客さんへのハードル、スライドなどではたくさん褒めていただいて嬉しかったです。

そんな私のプレゼンに関しては、「感情面」に伝える情報が弱いというフィードバックをいただきました。

例えば、周りにトルコにルーツのある人がいるとか、トルコに行ったことがあって〜とか、トルコ料理を選んだ理由を感情的にも訴えることができたらよかったという意見に、とても納得しました。

自分の中でも最近ネットで探しただけの情報で提案をするのにあまり自信がなく、つらつらと喋っていたという意識があったので今後修正すべきポイントだなと思いました。

振り返り

今回のプロジェクトは料理に関連したものでした。
しかも海外の料理なんて、私にとってはほとんど触れたことのないものだったため、案を考えるのがなかなか難しかったです。

私は、「海外の料理というなら珍しいものにしたい」「今までアジア圏の料理が多いならアジア以外の地域のものが面白そう」という考えがあったため、自分で余計にハードルをあげていたと思います。

そのため調べるのに時間がかかったり計画も難しかったのです。

しかし、その時間をかけることで、料理という視点を起点として文化や地理、歴史まで幅広い知識に触れることができました。

私はトルコ料理と北海道の食材を掛け合わせようというアイデアを出しましたが、その提案をするためにトルコ料理について調べながら、トルコの歴史や文化についても少し学ぶことができました。

また、提案理由を考える上で、上川町(日本)とトルコの共通点についても調べました。
その中で、気候や地形、栽培作物が近いこと、素材を活かす味付けの仕方が日本人の舌に合いそうだという新たな発見がありました。

私の調べた中では、トルコ料理は「日本の味に近い」印象がありました。
海外の料理というとスパイスが強かったり、よくわからない食材を使っていたりと、なんとなくとっつきにくい印象のものが多いと思います。

日本からかなり離れているトルコという土地で、同じような味に出会えるのだというのは、私にとって意外で、調べていてとても面白かったです。

このように、生きる上で欠かせない「食」という観点から世界を見ることは、驚くほど簡単に、そしてより幅広い知識へとつなげてくれます。

チームとして

今回の提案は、今までのプロジェクトと同じようにチームを組んで行いました。
(二人のチームと三人チームと一人のチームがあり、私は一人でした。)

もちろん、チームの中でコミュニケーションがうまくいかないことは当たり前。
例のごとく相手との距離をはかりながらプロジェクトを進めました。

プレゼン準備では、「いつ二人で作業するのか」「どのようにタスクを分けるのか」「どんな割り振りにするのか」と、各チームそれぞれに悩みがありました。

お互いに普段から一緒に生活している相手だからこその距離感があり、コミュニケーションに関して苦労することも大きいのです。

しかし、今回はチーム同士でプレゼンの手伝いをしたり、提案について意見を出し合ったりと、全体で協力できたことが多かったと思います。

「みんなで良いものを作る」という考えのもとプロジェクトを行えたことがとてもよかったと思うし、それがより良い提案を作ることにつながったと言えるでしょう。

次回へ

最後まで読んでくださりありがとうございます。
今回のプロジェクトで私は生成AIにたくさんお世話になりました。

イメージをテキストで作るだけで画像にできることで自分の中の解像度も上げることができるという発見もあり、個人的にAIの力に感動したプロジェクトでした。笑

さて中等部は現在、石垣島で熱帯気候をエンジョイしています。
インフィニティ中等部初めての石垣島、一体何をするのか!?
次回も楽しみにしていてください。

さて、下のギャラリーは石垣島での中等部です。🌷
全て在校生カメラマンのいっしんが撮影しました。

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@infinity_gakuin.student

📸gallery

PROFILE

インフィニティ国際学院 中等部 チトセ

インフィニティ国際学院中等部 | 2024年9月入学

“ 楽しいことも苦しいことも思考に繋げば面白い。”
インフィニティ国際学院 在校生⚡️

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