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TOPページ > コラム > ライターMの在校生ストーリー #15 「就職活動」(2025.月号)
2025.02.28

在校生コラム

ライターMの在校生ストーリー #15

#マイプロジェクト#在校生#高等部

高校3年生の在校生が、就職活動の第一期から第五期までのリアルな体験。
苦悩や成長、気づきを交えて綴ったコラム。内定獲得までの軌跡や未来へのヒントに。

目次
始めに
就職活動
【第一期】8月末から10月上旬
【第二期】11月初旬から12月初旬
【第三期】12月初旬から12月末
【第四期】1月上旬から2月初旬
【第五期】1月中旬から2月初旬
意識していたこと
気付き・学び
就職活動の終了
終わりに

■この在校生コラムは【28日】に更新予定です。

この連載では、インフィニティ国際学院の在校生が「等身大」「もがきながら成長している生徒の軌跡を残したい」という生徒の決めた大切な想いを軸に、スタッフや職員は修正を加えず、ありのままの生の言葉を掲載していきます。

一般的なレールに沿った公教育の学びではなく、日本と世界を舞台に、常に自分自身と向き合いながらあえて大きな挑戦を繰り返している彼ら。
テストや評価指数ではなく、「答えのない人生と社会の問い」に向き合う学生生活。

そんな在校生の一人から毎月リアルタイムで届く想い、成長の軌跡をぜひ毎月ご覧ください。

*2024年度は高校3年生卒業プロジェクトの関係上、不定期での更新となります。

インフィニティ国際学院では3年次のカリキュラムを一人ひとりの興味関心や進路に合わせたオーダーメイドカリキュラムとしています。
2年間を通して学んだ事や興味のあること、進路に合わせて、インターンや勉強、ボランティアや研修参加など、自分のやりたいことを実現挑戦する1年になっています。

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始めに

こんにちは!在校生ライターのMです!
長らくお休み頂いていましたので、お久しぶりです!
しばらく就職活動でバタバタしていました。

この度、2月上旬に内定を頂き、無事に就職活動を終えることができましたので、残り短いですが、またコラムを書いていきます。

就職活動

今回は「就職活動」について書いていきます。
これまで、インフィニティ国際学院の卒業生には、就職の選択を取った人はおらず、全員が進学の道を選んでいました。
そんな中での就職活動は、正直向かい風でした。

母もインフィニティの職員も、私が目指す業界に繋がりがほとんどなかった上に、私自身が高卒での就活という条件もあり、すぐに決まると思っていたのが、結果としてダラダラと長引いてしまいました。それがやっと終わってホッとしています。

自分の中で就職活動期間を「第一期」から「第五期」までに区分しているので、それに沿って、どんな流れだったのか、どんなことがあって何を感じたのかをお伝えします。

【第一期】8月末から10月上旬

最初の試練

就職活動を始めたのは、8月の終わりでした。
開始時期が遅いようにも思われますが、すぐに終わるだろうと余裕ぶっていました。

最初は、BA(ビューティーアドバイザー)になろうと思っていました。
BAとはいわゆる百貨店にいて接客してくれるお姉さん・お兄さんです。
美容、特にコスメやメイクに興味があり、アルバイトを通した接客経験もあったので、向いていると思いました。

まず、気になる企業をリストアップし、自分が愛用しているブランドかつ、企業理念に共感できたり、売り場に自分がいることが想像できたりする企業に応募することを決めました。

書類を準備し、チューターや学院長・副学院長に志望理由書や自己PR等の書類の添削をしてもらいました。
しかし、どのフィードバックもボロボロでした。
サポートしてくださる大人たちは、あくまで客観的な立場から冷静なアドバイスをしてくれましたが、自分と向き合う準備が出来ていなかった私にとっては、そんな最適解が、時として重く感じられました。

たくさんサポートして貰っているはずなのに、大人と話せば話すほどなぜか、自分一人で掴み取らないといけないことを突きつけられた気分になりました。

アルバイトをしながら多いときは週に2回zoomでチューターと面談をして、フィードバックを貰い、それを修正し続ける生活はしんどかったです。
ストレスで暴飲暴食や肌荒れを引き起こして、一刻も早く終わることを願っていました。

やっとの思いで3社に応募し、書類を提出したかと思えば、高校卒業後でないと選考ができないシステムだったり、中途のみの募集だったりと、何も報われないように思える結果が待ち受けていました。
後で求人を見返しても、そのような注意や明確な理由は記されておらず、費やした時間がなんのためだったのか分からなくなりました。

【第二期】11月初旬から12月初旬

別の選択肢

最初に考えていた美容系の企業がどれも水の泡となり、また企業探しから再スタートしました。
その中で、文章に触れてきた経験を生かせる形でも探してみようと思い、「ライター職」も視野に入れ始めました。
「美容」と「文章」の2つの視点から自分の経験を生かすことが出来そうな企業が2つ見つかり、応募をしました。

しかし、そのうちの1社からはいつまで待っても連絡がなく、問い合わせの連絡をしても返答がなかったので、仕方なく諦めることにしました。
もう1社はすぐに連絡が来て、担当の方と面談をしました。
美容に関する文章を書くライター職だったので、これまでの経験を活かしながら成長できるし、絶対に楽しいだろうと思いました。
面談は好感触のように思えたのですが、面接に進むことは出来ず、絶望しました。

今思い返せば、この時期が一番辛かったです。
企業のリサーチから書類準備、応募まで常に気が滅入っていました。
この頃、「世界は残酷で冷たい」と何度も思いました。

自己肯定感は低いけど、自己愛はムダにあるから傷つくのがずっとずっと怖くて、投げ出したい日々でした。
振り出しにまた戻されて、もう頑張れないなとまで感じました。

【第三期】12月初旬から12月末

自分の“好き”が原動力になる

もう頑張れないと思い、諦めかけた12月の頭でしたが、ここで転機が訪れました。
それは、前々から応募していた好きなアーティストのライブです。

本当はここまでに就職活動を終えたかったのですが、それが叶わず少し残念な気持ちで当日を迎えました。
しかし「楽しまなければもったいない」と思い、少しの間嫌だったことは忘れることにしました。

ライブが始まるとすぐに、真っ直ぐな歌声やこれまでなかった演出に魅了されました。
20回以上行っているけど、また感動させられました。この時間を守れないなら死んでもいいとまで思いました。
「この大切な時間を守るために絶対に就職を決めてやる」と誓いました。

その後、再び美容の業界にチャレンジしようと考え、美容クリニックのカウンセラーや美容商材を扱う企業の求人に目を向け、応募していきました。

この頃、就職エージェントからの営業の電話がかかってくるようになりました。後がないと思い始めていた私は、そちらに支援をお願いすることにしました。
しかし、オンライン相談の当日になって、「うちでは高卒の求人をほとんど扱っていない」といった主旨の電話がかかってきて、就職エージェントにお世話になる話はすぐに白紙に戻りました。
相談のために用意した時間やエージェントにお世話になることへの期待があったので、残念に思いました。

しかし「落ち込んでいられる時間はもうない」と考え、すぐに切り替えることにしました。

この時期に応募した5社のうち、1社は面談に進んだもののその先には行けず、他4社は書類選考で落ちました。
もうこの頃には落ちることに慣れてしまっていたので「またか」と少し落ち込みながらも、すぐに切り替えました。

【第四期】1月上旬から2月初旬

強固になってきた気持ち

年末年始はアルバイトや誕生日、その他の用事があり、就職活動を一旦置いておかないといけないほど、バタバタと年が明けました。
しかし、モチベーションは保てていたので、この時期は懲りずに美容クリニックのカウンセラーの求人を見漁っていました。
この頃、数か月後の自分が、美容に全く関係のない仕事をしていることは想像できないと思っていたので、就職活動を始めた頃より熱が入っていました。

また、けんちゃん(副学院長 伊藤研人)との面談で、
「タイミングだからね。どれだけ優秀な人材でも人手が足りていたら採用されない。いっぱい応募したらいい。」
とアドバイスを受けたことから、時間が迫っていると感じた私は、一度に応募する数を増やしました。

応募した4社のうち、2社は面接に進むことができ、1社は書類落ち、1社は連絡が来ないという結果でした。

面接に進むことができた2社は、どちらも魅力的なクリニックで、偶然にも同日に面接することが出来ました。
緊張よりも不安感が強く、1社目は面接の後半で「落ちたな」と感じました。
もう1社は非常に手ごたえがある状態で面接を終えることができました。

【第五期】1月中旬から2月初旬

掴んできた何か

面接が決まるようになり、メンタル的に余裕が出てきたので、さらに応募企業を増やそうと考えました。

気になった企業の中に、自己PR動画の提出が必要な企業があり、その作成に苦戦しました。
写真や動画を撮られるのがもともと得意ではないので、普段の私からは考えられない程に噛んでしまって、何度も撮り直しをしました。
インフィニティを受験したときに提出した、3分間の自己PR動画を思い出して、いつまで経っても動画に慣れない自分を再認識しました。

最終的に3社に応募し、うち1社は面接が決まりました。
担当の方のメール返信が非常に早く、馬が合いそうだと感じました。
面接は3人の担当者が入れ替わり立ち替わりで行われ、予想していなかったスタイルに少し驚きました。
クリニックの雰囲気も非常に良く、自分がそこで働いている予想ができたのですが、残念ながら不採用の結果となりました。

意識していたこと

◇『自問自答を繰り返す』

就職活動中、なにかを感じることがあったら、ひたすら自問自答していました。
これは就職活動のためでも、今後の自分の人生のためでもありました。

自分が理解出来ていない事や疑問に思うことがあれば、発言にそれが滲み出て、面接官にも影響を与えることがあります。
そして、今ぶつかる壁であれば、後回しにしたとしてもまたいつかぶつかってしまいます。
そう考え、「自分がなぜ美容や文章に救われてきたのか」「なぜその業界で働きたいのか」を常に自問自答し続けました。

◇『自分のキャパを理解する』

何十社も一度にやりとりをできるほど、自分は器用な人間ではないと分かっていたので、応募企業は5社以内をキープしていました。
また第三期以降は、応募企業を絞りながらも空き時間で求人検索を続けるようにしていました。

そうやって自分がどのくらいのものを抱えられる人間かを見極め続けたからこそ、ギリギリではありましたが、潰れずに走り切れたのだと思います。

気付き・学び

実用面

◇『求人サイトの特性を理解する』

第三期で、求人サイトの特性に何度も振り回されました。
履歴書を事前に登録するシステムだと、履歴書の形式が自分を最大限にアピールできるものでないことがあり、経験や熱意が伝わらず、不採用につながるケースがありました。

応募前に、求人サイトの特性を理解し、自分に合った場所で求人検索するとスムーズに就職活動を進められると知りました。

◇『妥協のある書類は伝わる』

内心「落ちるだろうな」と思いながら応募した企業は、不合格になる結果となりました。
そこに何があったか振り返ると「妥協」だったと思います。

やはり、妥協は簡単に伝わってしまうのだと実感しました。
こだわろうと思えばいくらでもこだわれてしまうからこそ、妥協は必要にも思えますが、期間を決めてそこまで必死に走り切る形を取ればよかったと思いました。

精神面

◇『否定されることの怖さ』

就職活動中、ずっとどこかでこれを感じていました。
取り繕ってきた自己肯定感の低さにとどめを刺されることをずっと恐れていました。
しかし、自分と向き合い、自己肯定感の低さがどこから来るのかを深掘りすることで対処しました。

◇『自分が内定ないなら誰も内定ない』

このくらいの自信を持って、強気で行かないと採用されないだろうと考えました。
また、美容医療の施術を受けた経験や、エステティックの大会のボランティア運営の経験がある私が美容業界で内定をいただけないのであれば、誰も内定はもらえないはずだと思いました。
これを何かある度に唱えるようにしてから、就職活動が上手く行き始めました。

◇『急ぐけど焦らない』

これを意識し始めてから、書類準備→応募→メール管理のプロセスがスムーズになっていきました。
落ち着きながらも最大効率でタスクをこなしていくことで、「やればできる」と思えて、好循環に入って行きました。

就職活動の終了

始めにも少し触れましたが、2月頭に都内の美容クリニックから内定を頂くことができました。

一次面接からとても楽しくて、面接ではないような感覚でした。
担当してくださった方が、仕事の実力がにじみ出る方で、質問に答えているうちに「この人のもとで働いたら楽しいだろうな」と心から感じました。

その翌日に【一次面接通過及び二次(最終)面接の案内】がきました。
とても安心したと同時に、また気が引き締まりました。

二次面接では、どこからかとてつもない自信が湧いてきて、確実に受かると思っていたので、ずっと笑顔で担当者を待っていました。
スピード感のある面接でその速さをずっと楽しんでいました。
最後の質問に答えた後の担当者のコメントを聞いて、内定を確信しました。

担当者が部屋を出たあと、一次面接をしてくださった方から【内 定】を伝えられました。
クリニックを出たあと、安堵が一気に押し寄せてきて、そのビルのお手洗いで泣きました。

そこから数日、重荷が急に降りたことに体が対応しきれなくて、いずい感じが続いています。
いずいとは地元青森の方言で、「しっくりこない」「居心地が悪い」「フィットしない」「状態がよくない」という意味の言葉です。
地に足がついていない感じもするし、トランポリンを飛んだあとに歩いている時の感じもします。

ただ、嬉しいことと有難いことは確かですし、自分が貢献も成長もできるであろう場所で働けることが決まり、心からホッとしています。

終わりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

このコラムは、約半年間の出来事をまとめたので、情報量の多さに苦戦しながら書きました。
いつもの執筆は、骨組みを考えて、そこに肉をつけていくような感覚で進めますが、
今回は、多すぎる贅肉をいかに削ぎ、どこまで筋肉をつけて健康美に持っていけるか、というダイエットのような感覚でした。
時間をかけて書いた、今回のコラムの中でなにか皆様の手の中に残ることがあったなら幸いです。

どうかこの活動が私と読んでくださる方にとって何かのきっかけになり、
いつか「意味があった」と笑って振り返ることができる、確かな道になりますように。

PROFILE

インフィニティ国際学院 高等部 在校生ライターM

インフィニティ国際学院 2022年4月入学 4期生