インフィニティ国際学院 中等部ではじまったSEE Learningの実践
小中高生を対象とした新しい学びのプラットフォーム「NewsPicks Education」のコラムにて、インフィニティ国際学院 中等部の【SEE Learning】を活用したマインドフルネスの取り組みについてインタビューをしていただきました。
【SEE Learningとは?】
SEE Learningは、世界の幼児〜高校レベルの年齢層の子どもたちを対象に、こころの教育を目的として開発されたプログラムです。
20年以上にわたる米国エモリー大学とダライ・ラマ法王との協働により、数々の科学者・教育学者・思想家等の研究・開発のエビデンスとその成果をもとに誕生。2019年に教育現場での実践が始まって以降、多くの教育機関や活動の場に取り入れられ、現在、実践の場は25カ国以上にわたります。
中学期(13~15歳)は自己への関心が高まり、自立したいという欲求が増す一方で、親から離れる不安もあります。この不安定な気持ちの中で、親や大人に反発したり依存したりしながら成長していきます。
中等部では、生徒たちは自炊や掃除、相部屋などの活動を通じてコミュニケーションをとり、自分と相手の意見を踏まえて選択することの大切さを実践的に学びます。一方「SEEラーニング」でも、自分、他者、社会にとってより良い選択をする方法となるヒントを学びます。
このような「こころの教育」と「インフィニティ」という実践の場を通して、自分と他者に思いやりを持って行動する力を身につけることを目指しています。
▶︎インフィニティ国際学院 中等部ではじまったSEE Learningの実践 : 生徒が感じ表現してくれる内容に驚く日々。共に実践できていることが喜び。
NewsPicks Education – 2024/6/2更新
◼️チューターからはみだしメッセージ
「こころの教育」の導入理由と感じる親和性は?
インフィニティでの共同生活を通じて、SEEラーニングで学んだ選択の方法を実践し、他者に対する思いやりやコミュニケーション能力を養うことができると考えています。
- 共同生活とコミュニケーション:
- インフィニティ国際学院: 生徒は自炊や掃除、相部屋などで共同生活を送りながら、他者とのコミュニケーションを重視し、意見を尊重し合いながら選択を行う。
- SEEラーニング: 自分、他者、社会にとってより良い選択をする方法を学び、それを実践することを重要視する。
「世界で学ぶ」探究学習との親和性は?
中等部では北海道と奄美大島、高等部では日本と世界各国。学びの中で出会う多くの人や要素が、自分に関わっていることを認識し、その関係性に対する好奇心や感謝の気持ちを育むことを重要視しています。
- 体験学習と相互依存:
- インフィニティ国際学院: 教室を飛び出して様々な体験を通じて、自分の好きなことや大切にしていることに気づくことを重視する。
- SEEラーニング: 相互依存(全ての出来事には必ず他者が関わっていること)を学ぶ。
中等部で実践している具体例
▶︎見逃してしまいがちなこと、情緒コントロールに繋がる問いを立てる
「今日の生活の中で、思いやりを感じた・または他の人に思いやりをした場面は何個くらいあると思う?」
という質問を投げかけ、生徒たちがそれぞれ一日を振り返る。
その後、具体的な「思いやりを感じた」場面を全員にたくさん出してもらい、日常の中に思った以上に思いやりがあることに気づく。
▶︎自分の感情を知る、自分に耳を傾ける
「今聞こえてくる3つの音に意識をむけてみよう。その時、どんな感じがする?心地よい?心地悪い?何も感じない?」
自分の今の感覚がどうなっているのかに気づき、正直にシェアする。
自分がどんな感覚なのかに気づけるようになり、自分の気持ちが乱れた時も、正常な気持ちに戻れるようなレジリエンス力を身につける。